茶碗の美

昨日、某美術館で開催中の『茶碗の美―国宝 曜変天目と名物茶碗―』に行ってきました。
Jackは「お茶」の心得があるわけでもありませんし、お茶碗についての知識も極薄です。
初心者にとって心強いのが、美術館の学芸員さんが行ってくれる「列品解説」というものです。
午後2時から開始されるということだったので、お昼過ぎにでかけました。

到着すると小さい美術館の展示室は人でいっぱいです。
通常列品解説は展示室で行われますが、参加者多数との見込みから、急きょ地下の講義室でスライド使用で行われることとなりました。

会場はほとんどが「リタイア組」と着物を着た「お茶」関係の方々。
そんな中、若い男性も参加していたのにはちょいとビックリでした。

今回の展示は
①唐物茶碗(中国製の黒釉陶) ②高麗茶碗(朝鮮半島由来) ③和物茶碗
にわかれていました。
また和物茶碗は「お茶」の世界では
①楽茶碗 ②京焼き ③国焼き(地方の茶碗)
に分かれるそうです。

この企画展の目玉は「国宝 曜変天目」です。
「稲葉天目」とも言われ、春日局が離縁した家・稲葉家に伝わった一品のようです。
「曜」は「黒」とか「輝く」といった意味だそうです。

せっかくの「国宝」でしたが、Jackはあまり心打たれず・・・
Jackは和物が好きなようです。
それも「黒楽」とか、「黒織部」といった黒いお茶碗がお気に入り。
「楽」は路を回さず、手でコネコネするので、妙な形になります。
織部」は意匠が変だし。
黒くて変なのがお好みです。

とは言え、今回は解説を聞いたので、
それぞれの茶碗の形の特徴や釉薬の「タレ具合」といったことから、
萩焼の伝来、瀬戸天目の目指していたもの・・・などなど、
素人のJackにも楽しく鑑賞できました。

今月23日まで開催されてます。
中国・朝鮮・日本のお茶碗を比較・鑑賞できるので便利です。