立山三山 4

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富士ノ折立から真砂岳までは、200mほど高度を下げて、60mくらい登り返します。
いくら人気があって、それほど難しくない山域とはいえ、縦走すれば、アップダウンは当然。
もっともこの程度では、北アルプスの中ではアップダウンと言わないかもしれませんが。

まずったなぁ~
いえいえ、Jackにとってヤバいコースというわけではないのですが、
母にはこの登り下りは堪えたようです。
真砂岳に着く手前で、
「疲れたぁ。20歩歩いたら、同じ時間だけ休みたい」などと言いだしました。
かなり強い人なので、まだもう少しは歩けるでしょうが・・・

そんな困った感じになっていたら、
いきなり室堂のほうからガスってきました。
かなりの勢いの風でガスが昇ってきます。
あっという間に室堂方面は見えなくなりました。
Jack一行が進む稜線は視界が明るく、
間違って妙な尾根に迷い込むような心配はありませんでしたが、
これは大気が安定していない証拠です。

真砂岳山頂(2861m)に到着した時は、(13:56)
周囲の眺望はまったく無くなっていました。
まだ別山を通過しなくてはいけないんだけどなぁ。

ちッ! 
雄山を登っているあたりで、飛行機雲がかかっているのに気がついた時、
「気に入らんなぁ」と思ったのですが・・・
もしかしたら、このガスは晴れないかもしれない。
天気予報では明日(8月21日)の天気は崩れると言っていたが、
それがちょっと早まったかな??

ひとまず急いだ方がいいけれど、Jack母を急かすのはよくない。
困っていたのですが・・・ああ、そうだ巻き道!
別山には山頂を巻いて、別山乗越方面の尾根に出る道があるのです。

そんなわけで巻き道と山頂への道の分岐で話し合い、
Jackは別山山頂経由で、母は巻き道を進むことになりました。
巻き道をトボトボと進む母(写真一枚目)。
とは言え、母の後方から、富士ノ折立から抜きつ抜かれつしていたご夫婦も巻き道を進んでいます。
「ああ、人が傍にいてくれる」
ちょっと安心して、別山を登るJack。

しかしJack、薄情だなぁ。お前も巻き道を行けばいいのに。
別山はそうまでして行かねばならん所か??
別山頂上(2874m)に着いたのは14:53。

なんてこったい。
ここからの剱岳の眺めを期待していたのに・・・
ガスがかかっていて、山頂から西側は全く見えません。
お前は・・・こんなもの見たさに、疲れた母と別行動をとったというのか??

山頂には帝釈天を祀った祠がありました。ひとまずお参り。
そうそう、「信仰の山に登る」で来たんだから、
別山に登って、お参りする必要があったのだよ。

そして、見えた!別山頂上から、本日宿泊予定の「剱御前小舎」が見えました(写真二枚目)
そして小屋までの道は明るく、あと少しで今日の行程も終了。
早く巻き道の終点で母と合流せねば!
と尾根を下りはじめたところで、いきなり・・・雷鳥の子供です。
ハイマツの陰から出てきました。
なに?マジで? 一瞬立ちすくむJack。
ああ、カメラ、カメラ・・・
と思った時はもう遅く、あっという間に低空飛行で逃げ去って行かれました。
しかし、雷鳥まで見られるとはラッキ~。(写真ないから見たという証拠はないが)
やっぱ、別山山頂に来て正解だったね。

無事に母とも合流し、小屋には3:30ぴったりに到着。
もう少し早くに着けると良かったのですがね。
この小屋からはご来光は期待できませんが、
天気が良ければ夕日と富山方面の夜景を見ることができます。
ガスっていた上空も少しずつ回復して、剱岳も17:00近くなって姿を現しました。
写真三枚目は沈む直前の夕日です。

小屋の部屋が角部屋で、剱側と富山側の両方に窓がついていたのがラッキーでした。
何故か夜景もばっちり見えました。
もしかしたら、明日は天気が崩れるといっても、それほどひどくはないかもね??!
そんなことを思いながら20:00くらいには眠ってしまいました。
この日は10人くらい泊まれる部屋(混雑時ではなく、一人一畳確保する感じで)に、
5人しか入っていなかったので、かなり余裕がありました。