おにぎり

勤め先の季節料理屋で、板場に立つようになってから一年が経過しました。
Jackが働いているお店は、カウンターがメインのお店なので、
板場の作業っぷりがお客さんに筒抜けです。

最初は緊張していましたが、
最近は見られていても、気がつかないふりをして、
ひたすら作業に没頭しています。

Jackも板場に立つことになれましたが、
常連さんたちもJackが板場に立っていることになれてくれた模様です。

Jackのお仕事は刺身と煮物以外のほとんどです。
焼き物、揚げ物、和えもの、サラダ・・・
Jackが作った焼き魚や天ぷらを、「美味しい」と言ってもらえるとホッとします。

しかし、「美味しい」と言われて、なによりうれしいのは、”おにぎり”です。
勤務先では、おにぎり一人前を梅一個、鮭一個(計二個)で提供します。
お米はササニシキを使用。
商店街の付き合いで、近所のお米屋さんで購入しています。
家庭用の大きめの炊飯器で炊いているので、普通の家庭と変わらないごはんが出来上がっていると思います。
研ぐのはJack担当です。

努めて気をつけているのは、おにぎりを握る「強さ」です。
なるべくふんわり握るようにしています。
形よりも柔らかさ重視です。
三角にこだわると、硬く握れてしまうので。

塩加減も大事なのだと思います。(当然か)
よくある握り方だと、握り始める前に両手に塩をなじませておくようですが、
Jackはおにぎりを3・4回握って、形を作った後、
右手の指3本で塩をつまんで、左の掌の真ん中に置きます。
そこにおにぎりを軽く転がすようにして全体に塩をつけます。
(この時、右手の指についた塩も、おにぎりにつくように)

その後2回くらい軽く握って、完成。
握る回数だけでなく強さが重要ですが、
まあ、「強くない程度に」といった感じです。

美味しいと言ってもらえると、内心、かなり嬉しいです。
比較的若年のお客様には、男女問わずに気に入ってもらえるようです。
50代以上、さらに言えば60代以上の男性のお客さまは要注意。
「ふんわり」ではなく、「しっかり」握ったほうが好みである場合が多々あります。
女性のお客様は、年配でも「ふんわり」でOK!

常連さんだと、「しっかり握り」が好きな方はわかっているので、
そうした方々には、しっかり三角に握ります。

たかが「おにぎり」ですが、奥深い(?)のです。
しかし年配の男性に「しっかり」好みが多いのは、どうしてですかね?