蓼科山 その4

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将軍平から山頂までは岩場です。
岩壁ではありませんが、大きな岩だらけの道です。
将軍平から登り始めると、最初は二本足でのぼれるのですが、
間もなく四本足でないと登れなくなります。

ここら辺りで問題発生。
Jackにではありません。母にでもありません。
父にです。

ここ数年、父は山に登ると必ず足がつります。
筋肉の疲労によるものだと思います。
冷湿布を持参してベタベタ貼るのですが、そんなものは大した効果がありません。
発汗による塩分の不足などが、疲労をもたらすのを早めると思い、
スポーツドリンクを勧めるのですが、飲みたがりません。

言うことは「今まで、そんなものは飲まなくても平気だった」とか、
「そんなもんに効果があるのかわからない」とかなんとか・・・
そりゃあ、あんたの若い時にはスポーツドリンクなんて無かったでしょうよ!
今まで飲まなくても平気だったのは若かったから!
歳とって、疲労するスピードが速くなったということがわからんのか???

数年前、五竜岳に登った時は、無理やり飲ませていたので、
三日間の行程を通じて足がつることはなかったのですが、
そんなことはスッカリ忘れているようです。
五竜岳の時は効果があった」というと「飲んだ覚えはない」などと言い張ります。

ムカつくので父とは登山に行きたくないのですが、一年に一回くらいは習慣で同行してます。
母は「疲れた」とか「きつい」とか「帰りたい」とか、文句は多いですが、
そのあたりについては柔軟に対応するので、一緒に行動しても問題ないのですが・・・
もっとも母は元体育の教員だったので、スポーツドリンクについては抵抗がないのでしょう。

今回も四本足で登り始めたころ、足がつったようです。
母のほうは休みながらですが、着実に標高を稼いでいるようです。
登山口からずっとJackが先頭で登ってきたのですが、
ここでは少し登ると後ろを振り返って、待って、登って、待って・・・の繰り返しです。
父には「下りられなくなったら困るから、引き返して将軍平で待っていて」と言って、
とりあえず、母だけは見捨てないように登りました。

Jackより身長が10cm以上低い母にとっては、この大きい岩の連続は大変だったと思います。
足をあげるのがかなりキツかったのでは?と想像します。
Jackは案外、こういう岩場は嫌いではありません。
結構グイグイ登れてしまって、楽しさを感じているくらいです。

かつて読んだマンガに『山靴よ疾走れ!』というのがあるのですが、
その話の中に岩登りをするシーンがあり、主人公が
「山と一つになっている感覚」というのを意識しながら高みを目指します。
Jackはザイルが必要な本格的な登りは経験したことがないのですが、
案外四本足で山にへばりついて登っている時でないと、そんな妙な感覚を体験できないのではないかと想像します。
そういったよくわからない感覚を想像しながら、Jackは岩壁ではなく岩場を登ります。

本当はもっとドンドン登りたいのですが、今回はゆっくり登ってくる連れを待たなくてはいけません。
期せずして連続休憩!
岩場も頂上が近付くと益々急になって、黄色のペンキマークを頼りに登るようになります。(写真一枚目)
待っている間に後ろを振り返ると、素晴らしく良い眺めです。
頂上でも大パノラマが期待できそうです。

やっとこさ、山頂到着!9:27でした。
30分で登れるところを50分かけて登ったようです。
蓼科山は火山なので、頂上は噴火口!平というより少しくぼんだ感じです(お鉢と言ってよいのか?)。
山頂は岩だらけで、そこに小さな鳥居と祠がありました。(写真二枚目)