山頂到達

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雪の尾根道を行きます。(写真一枚目)
この辺りは周囲の視界も開けていて、気持のよい尾根歩きが楽しめると思います。
やはりアイゼンをつけると歩きやすいです。
かといって、大股にになるのは避けて、足の裏を平らに雪面につける感じで歩いていきます。
道はかなり踏み固められた感じで、表面が硬くなっています。

相変わらず独りです。
が、いきなり人の(恐らく男性の)呻き声というか、低めの叫び声のようなものが聞こえました。
周囲を見回しましたが、誰もいません。
2~3分後にまた同じような声が・・・やっぱり誰かいるよねぇ??

前方を見上げると、一本の木の隣にスパッツをつけた人の足が見えました。
下って来る登山者のようです。お一人で行動されているみたいです。
恐らく暗いうちから山頂をめざして、すでに下山中なのでしょう。
地元の林道関係者かしら???と思いましたが、妙に新しい軽登山靴をお召しでして、そういうわけではなさそうです。
アイゼンは装着されていません。
足元に落ちた木の枝を気にしながら、慎重に歩いている感じです。

すれ違いざま、「こんにちは!」と挨拶したのですが、返答はなし・・・
こういう時は妙に寂しいもんです。
しかし、なんで独りで歩いていて、うめき声なんか出していたのでしょうか??
気合でも入れてたのかなぁ??

後で思ったのですが、もしかしたら転んでいたのかもしれません。
それをJackに見られたのかと思って、気まずい感じで挨拶してくれなかったのかしら??
そーいうことなら、仕方ないよねぇ・・・と、勝手に納得!

登り詰めるにつれて、勾配は急になります。
いつの間にやら樹林の中を歩くようになります。
尾根道に出てから約25分、右折指示の標識が現れます。
ここから少し斜面を巻く感じで進みます。
5分ほどで右から登って来る道と合流します。

標識があり、右に行くと「和田峠」、左に行くと「陣馬山山頂 あと0.4㎞」ということです。
右に行くと和田峠なのかぁ・・・木段の道じゃないなぁ・・・
ふと、頭をよぎったのは、そう言えば「和田峠から陣馬山山頂への道は「男坂」と「女坂」とあって、「男坂」は木段の連続」・・・などという情報があったような・・・・
とすると、これは「女坂」でしょうか?
「女坂」(と思われる道)も雪でした。「男坂」も雪だったのかなあ?

あと0.4㎞かぁ・・・と思いながら、雪を踏みしめて登ります。
するといきなり・・・雪が消えました。
歩いている道が南を向いた途端でした。
そして雪の代わり、グチャグチャ・ドロドロの道・・・

これはある意味、雪道より厄介な代物です。
ものすごく滑るんです。
踏ん張りもきかないんです。たかが泥道と侮ることなかれ!
ここでコケたら、雪道でコケるのとは比べ物にならないくらいの大惨事です。

とりあえず、アイゼンは外す。
なるべく道が硬そうな所を選んで歩く。
しかし何がいけなかったのか・・・選ぶ所は柔らかい・・・
というか、硬い所なんてないじゃん!!

ほんの10mくらいの間でしたが、底なし沼の脇を歩いているような感じでした。
靴の底にはもう一枚、ドロの底が取り付けられた感じです。
そこから山頂までは少し柔らかめの道が続き、
山頂の手前の数段の木段部分が、再びグチャグチャでしたが、なんとか登り切りました。

そんな感じで山頂到着!10時55分でした。
山頂には「例の」白い馬がそびえ立っておりました。(写真二枚目)