高山病のお話し

my母とペルーを中心とした南米旅行に行ってきました。
もちろん、ツアー旅行です。
 
ペルーと言えば、アンデス山脈!!
標高2300m以上の高地地域に観光地が存在しています。
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当然、気になるのが高山病です。
高山病とは、低気圧・低酸素に体が順応できずに生じる、
“低酸素症状”のことです。
標高2400mあたりから、発症することもあるようです。
 
主な症状としては
◆頭痛 ◆消化器症状 ◆疲労・脱力 ◆めまい・ふらつき ◆睡眠障害
などです。
富士登山などの場合、五合目で十分に時間をとって、
ゆっくりと登ることで、随分と症状を緩和できるようです。
が・・・
 
今回の旅行の全10日間の行程中、次のような予定がありました。
 
≪旅行5日目≫
リマ市(150m)→(空路)→ クスコ市(3400m)観光[3700mにある遺跡を観光] →(バス)→ ウルバンバ渓谷(2800m)[宿泊]
 
≪6日目≫
ウルバンバ渓谷 →(列車)→ マチュピチュ(2300m)観光 →(バス)→ クスコ市(3400m)[宿泊]
 
≪7日目≫
クスコ市 →(空路)→ リマ市
 
ゆっくり登るどころか、5日目に、
150mの低地から、飛行機でいきなり3400mの高地に飛ぶことに・・・
さらに6日目には、3400mのクスコで宿泊するとのこと。
 
不安を煽るかのように、クスコのホテルには、
フロントに酸素ボンベが備え付けられているとのこと。
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旅行が始まる前から、「食べる空気」などを体内に入れて、
できるだけの対策は講じましたが。
富士山に登ったことのないJackは、かなりビクビクして出かけました。
 
旅行中、添乗員からは次のことを勧められました。
「腹八分目」「お風呂はシャワーのみ」「コカ茶を飲む」「お酒禁止」
コカ茶とは、コカの葉のお茶です。(麻薬の効果はありません)
これもホテルのフロントに備え付けられているとのこと。
このお茶のもつ利尿作用から、新陳代謝を高めるのが目的です。

旅行5日目、かなりの恐怖心を持って、クスコ空港に降りました。
必要以上にゆっくり歩き、むやみに深呼吸をしていました。
幸い、クスコの観光中には頭痛や吐き気は生じませんでした。
 
しかし、ちょっとした坂を上っただけで、心臓がバクバク。
さらに、軽いめまいを覚えました。
 
同じツアーに参加した人の中で、
一番ひどい症状が出たのは50代くらいの女性でした。
頭痛・めまい・吐き気の症状が出たようで、
ほとんど観光できませんでした。
 
この女性は登山もされるようで、マッキンリー登頂経験者。
今回の高山病には、ご本人も相当ショックだったようです。
登山経験と高山病の発症には、関係性はないのかも??? ですね。
 
6日目に、いったん低い所を観光して(マチュピチュは2300m)、
再度クスコに戻った時は、ほとんど何も感じませんでした。
食事をした後、若干の頭痛を感じましたが、それだけでした。
 
なんとか、高山病に苦しむことなく、
旅行日程を終えることができました。