多肉

ありがちな質問として、「あなたは犬派ですか、猫派ですか?」というのがあります。
ちなみにJackは植物派です。

とは言っても、植物がJackの部屋に出没するようになったのは、去年の10月くらいからです。
Jack家では、Jack父がベランダでやたら植物を飼いならしております。
しかしその植物群もかつては、Jack母の知人から頂いたもので、本来ならば母が面倒見るべきモノ!
母がほったらかしにするので、見かねた父が手を出しただけです。

ベランダ上にはシンビジウムの鉢がたくさんあります。
世話をしていなかった頃は、「生きてはいるが花は咲かない」という状態で、
父が頑張りだして数年後に、やっと花をつけたという次第。

そんな状況下、母がカード会員になっている百貨店から、
粗品として、サボテン、観葉植物、多肉植物のミニ鉢をどれか一つ頂けるお知らせが舞い込みました。
どーせ世話などしないのに、母はもらいに行くようです。
もらえるものならなんでももらえ!!的な貧乏根性です。

「ねえ、あんたも一緒に行かない?」とJackを巻き込みにかかり、
結局お昼ごはんを食べさせてくれるという誘い文句に釣られて同伴した次第。
これが昨年の10月頃のこと。

テラコッタだぁ、肥料だぁ、株分けだぁ、と、父の苦労を見ているので
あまり巻き込まれたくなかったのですが、
頂きに行ってみると、サボテンも観葉も多肉も、ほったらかしでなんとかなるようです。
Jackは「宝樹」(「お金のなる木」という意味らしい)という名前が気に入って、
多肉植物を選びました。

窓際で飼いならしていたのですが、いつのまにやら白い虫のようなものがついてしまいました。
これが去年の12月。
なんだかよくわからず、とにかく近所の花屋か園芸センターにでも行って、
正しい駆除方法を伝授されなければ、と思っていたのですが、
これでも忙しく毎日をすごしているJack、ついつい行きそびれていました。

そこへJack母登場!
「試しに普通の殺虫剤かけてみればぁ?」とな・・・
「えー、ちゃんとそれようの薬を調べた方がいいよぉ・・・」とJack。
「油性じゃなくて、水性なら平気よぉ」と母。

拒んでいたのですが、Jackがほんの数分間、キッチンに放置した隙をつかれました。
それも「ハエ・蚊」用ではなく、「ゴッキー」用の強力なやつを噴射されました。
・・・・・・・

たしかに白い虫は死にました。
Jackはピンセットと綿棒で丁寧に死骸を取り除きました。
しかし数日のうちに、多肉ちゃん本体も力尽きていきました。
ピンセットと綿棒がいけなかったのでしょうか?

朽ちていく「宝の樹」・・・
Jackの運まで朽ち果てていくような・・・錯覚でしょうか?