ピアノ・ライブ

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7月31日に知り合いのピアニストさん(女性)のピアノライブに行ってきました。
7月31日はリストの命日ということで、演奏曲目はすべてリストの作品でした。

ライブ中のトークでは、ご本人が「リスト好き」とカミング・アウト(?)されていました。
う~ん、それは存じ上げませんでした。

赤坂の小さなクラシック専門のライブハウスで催されましたが、ヤケに空席があります。
いつもはすぐに満席になってしまうのにぃ・・・
よくよく聞いたら、今回は全く「宣伝活動」をされなかったとのこと!
・・・確かに、今回はJackのところにも「お知らせメール」は来ませんでしたよ。
「今日はJackさんのように、HP見て、自主的に来て下さった方だけなんですよ!!」とな。

当日の彼女の衣装は「緑好き!」の発言を実践するかのごとくでした。
一曲ごとにトークをはさみ、作曲の背景やリストの人生について解説してくださいました。
歴史ネタになった時、抜き打ちでJackに話を振るのはねぇ・・・・
(不意打ちは、心の準備ができてません・・・)

Jackにとってリストとは・・・「いつまでたっても終わらない曲」というイメージがあります。
そろそろ終わりかしらん・・・??と思っていたら、違うテンポで続行!
「お前は、まだ言いたいことがあったのかぁ??」という感じで、歯切れがよくありません。
技巧派のように言われておりますが、ヴァイオリニストのパガニーニの演奏を聴いてい以来、自分の演奏を作りかえる決心をし、
超高速で鍵盤上を駆け抜ける分散和音とか、「もう結構!」と言いたくなるようなトレモロとかを駆使するようになったようです。
さらにパリのサロンで有閑マダムを相手に演奏することが多かったようで、
ドイツでは「顛末(トリビアル)音楽」とか「キッチュ」と馬鹿にされるようなマダム受けサロン音楽の担い手でもあったりして。(サロン音楽代表選手は『乙女の祈り』でしょう)
Jackにとって、特に愛すべき音楽家ではないわけです。(Jackはマダムじゃないし)

今回のライブではリスト曲のうちで、宗教的要素の強い曲も披露されていました。
最近の彼女は教会でオルガンを弾く仕事もしていたり、宗教的な曲への関心が窺われます。
Jackの個人的関心からすれば、『超絶技巧練習曲第2番』は、どっちらかと言うと・・・ですが。
アヴェ・マリア』のような曲は案外にも気に入りました。
2ndステージの最後の曲(『バラード第2番』)のようなのが、「まだ終わらんのか・・・」というリストらしい曲なのだと思います。

ステージとステージのインターバルで、彼女と少し話した時に、
「金澤さんはコダーイとかバルトークよりも、リストの方が、ロマン派の方が合っていると思う」
などと吹いてしまいましたが、
彼女の演奏はJackにとって、「安心して聴いていられる」というイメージがあるので、
小刻みにテンポが変わるハンガリーの曲よりも、「ロマンな」曲の方が良いと思ったわけです。
(ロマン派は案外、ドロドロしたイメージもあるのですが、彼女にドロドロした要素はないと思われます)

最後の3rdステージで、ちょっと雰囲気にそぐわないお客さんが入ってきて、
彼女がビクビクしながら演奏しているのがわかって、ちょっとかわいそうでした。
明らかに1stステージの時よりもテンポが早くなってしまった『アヴェ・マリア』・・・
ライブハウスでの演奏だと、大ホールにはないハプニングがあるものなのだと、
今さらながらに思ってしまいました。

ピアニスト:金澤亜希子さんのHPは[http://www.geocities.jp/kanazawa_akiko/ 金澤亜希子の音楽室]
当日携帯で写真も撮らせていただいたのですが、ボケた感じになってしまいましたので、
彼女のHPから勝手に切り取ったプログラムなどを載せてしまいました。
彼女から苦情がきたら、外そうかと思っています。