謝恩会

Jackは、とある学校のB学部S学科S専攻に通っております。
今年度、S学科では二人の先生が退職されます。
S専攻のα先生とT専攻のβ先生です。

今週末にこれら二人の先生を囲む合同謝恩会なるものが執り行われます。
当初はS学科の主催で、退職記念パーティー、ないしはお二人の年齢から「古稀記念パーティー」を行う計画があったそうです。
しかしα先生が「絶対に大げさなことはするな!!」と大がかりなパーティーを拒否されたようで、
試行錯誤の上、「学生による謝恩会」なら文句はあるまい・・・ということで、
司会進行、その他を学生の手によって行う形のパーティーの開催とあいなったのでした。

退職記念となると、通常は身内の方(特に奥様)もお招きして、
他学部、他学科の先生方や学校職員の代表なども来賓として出席してもらうのが普通のようで、
確かに「大げさ」かもしれません。
α先生はそのような事態を避けたかったようです。
β先生の方は別に、何とも思ってらっしゃらなかったようですが・・・

学生が取り仕切る・・・ということになりまして、
S専攻からはJackが、T専攻からはNくんという方が呼び出されました。
とにかく、司会進行をやるように!と。
そしてたった一回の詳細の打ち合わせにおいて、すべての事情が呑み込めました。

打ち合わせに行くと、すべてのプログラムの詳細が決まっていました。
うちの学科で事務的雑用を一手に引き受けているγ先生が作成したものでした。

Jackはかつて大学を卒業するとき、謝恩会をやったことがあります。
その時は学生が会場も予約して、プログラムも学生が考えました。
また参加者は学生と謝恩の対象となる先生方だけで、それ以外の来賓などなし。
堅苦しい挨拶もなく、先生との歓談や簡単なゲームなどで過ごした記憶があります。
しかし、今回のプログラムは・・・
本当に「学生による謝恩会」なの??って、感じ。

よーするに、α先生は「パーティー拒否」をされたけど、β先生はそーではない。
しかし学科主催でβ先生のパーティーだけ行うのは、チトまずい。
「学生が行う謝恩会」にしてしまえば、α先生も無下には断れない。
しかし、形式は「謝恩会」ではなく「学科主催のパーティー」にする。
本来ならば、うちの学科の一番若い先生あたりが司会進行を行うところを、学生にさせることにした・・・
そんなところだと思います。
恐らく、学校内での学科のメンツみたいのもあるんでしょーねぇ・・・

蓋を開けたら、「謝恩会」とは程遠い内容で、呼び出されたJackもN君もびっくり。
通常、学生が知りもしない他学科の先生に、それも3人にも、挨拶をお願いするかぁ?
さらに学校職員代表2人の挨拶もありますよ。
謝恩会は普通、主役の先生より年上は呼ばないのに、5年前に退職された某先生が乾杯の音頭って・・・
あまりにも見え透いた仕掛けに仰天。
Jackもビビりましたが、N君も動揺してます。(N君のほうがJackより年下です)

司会は前半と後半を分けて担当することになりました。
結局前半をJack、後半をN君が担当することになりました。
前半は来賓の挨拶が多く、大変なので、N君が「ちょっと・・・」と困惑気味だったので、
Jackが引き受けました。
Jackだってやりたくないけどさ。

なんだか納得がいかない展開ですねぇ・・・
おまけに腰痛が発症したばかりのJack!
司会をやったら、大した食事にもありつけずに、立ちっぱなし・・・
なんか、試練の時だなぁ。