風邪菌と共存

前回「マスク」を書いた時、電車の中で知らないおじさんに、思いっきり咳を振りかけられた後、
怒りに任せて綴ってしまったので、少々差別的発言もしてしまいました。
反省、反省!
よって、「マスク」の記事は少しばかり修正を加えました。

しかし・・・本意は変わらないのですよ。
世の中、どーも病気とは「かからないように注意するもの」ではなく
「かかってしまったら、直せばよいもの」と認識されているような気がしてなりません。

「風邪をひくのは仕方がないこと(運がなかった)」であり、
「他人に風邪をうつしてしまうのは、仕方がないこと」といった感じがあるような気がします。
しかし病気にならないようにするのは「自己管理」がある程度問題で、
人に感染させないよう気を配るのは「他人に対する責任」だと思うわけです。

まずどーあっても地球上から病気をなくすことはできないわけです。(多分)
共存していかなければならない以上、多少の注意や不便さは伴います。
特に寒い時期は自分の好きなことが、好きなようにできないかもしれません。

以前、Jackの勤務する店の板さん(すでに退職されました)が、寒い冬のある日、
仕事終了後に呑みに行って、朝まで楽しんで帰宅したところ、風邪をひきました。
Jackは正直言って、「間抜けだなぁ・・・」と思いました。
仕事で疲れた後呑みに行って、徹夜。
呑んだ先でか、帰宅途中でかはわからないけど、風邪までひいて。

そこまでなら「自己管理」の問題で、辛いのは本人なので、
Jackがどーこー言う問題でもないのですが、その先がまずかったのです。

風邪で声も出ないし、熱もあるので、周りがフォローするようスタッフ一同に求めたのです。
Jackは通常通りに仕事をしていたのですが(というか店が混んでいたので、他人のフォローどころでなかった)
後々、その板さんに「Jackちゃんは冷たい」と言われてしまいました。

板さんの考えでは、恐らく「病気でも仕事に来てるのだから、フォローしてほしい」、なのです。
つまり「病気になってしまったのは、しょーがないことなので、周りは協力すべし」
ということなのでしょうが。
それでは病気になるまでの過程はどのように考えれば良いのでしょうか??

いつ、どこで、どれくらい遊ぼうと、それは個人の勝手なのですが、
自分を野放しにしたツケを、周りにフォローしろとは・・・
細菌やウィルスと共存していかなくてはいけないのですから、時に自重することは大切だと思うのです。

板さんという店では重要なポストにいるわけで、その分はお給料で評価されているのですから、
その分、自己管理の点でも注意して、責任は果たすべきでしょう。
自分の落ち度を他人にフォローしろなどと・・・
Jackには理解できなかった。

さらに病気になってしまったら、人に迷惑をかけないよう、気を配るのも当然かと思われます。
とくに風邪やインフルエンザは「くしゃみや咳による飛沫感染」で広がっていくのですから、
なるべく撒き散らさないようにするのは、一つのマナーかと思います。

マスクと顔のスキ間からでもウィルスは飛び出してくるようですが、
全く障害物もなく撒き散らされるよりかは、ずっとマシだということです。

どんなに注意していても病気になります。
でも何の対策も予防もなく病気になるのは、自己管理の意識を問われても仕方ありません。
また完璧に他人にうつさないようにする方法もないわけですが、
それは「何もしなくて良い」ということを意味しているのではないと思うのです。

人は赤の他人と共存しているし、同じ空間に細菌やウイルスは生息しているのです。
自分一人だけがこの世に存在しているわけではないのですが・・・