刺盛\3,200

寒くなってまいりました。
世間は忘年会シーズンへと突入していく時分ですが、
Jackが勤務する季節料理屋はいまいちパッとしない客入りです。

店の売上が延びないのはよくありませんが、
簡易板さんのJackにとっては、どーやっても完璧でない仕事ップリに
差しのべられた救いの手のようでもあります。

これから年末に向けて、団体さんの予約が続くとたいへんになるなぁぁ!
ママの方は、そんなJackの不安をよそに、売上の悪さと機嫌の悪さを連動させることしばし。

先日開店(p.m.5:00)とほぼ同時に入店された二人連れのお客さんがいらっしゃいました。
一見さんで、四人掛けの席を希望されました。
狭い店なので、二人連れのお客様は基本的にはカウンターでお願いしています。
椅子席・お座敷は3人以上のお客様優先。
もっとも、常連さんはこの限りではありませんが。

ママはしぶしぶ「いいですよぉ」と言って、広い席に案内しましたが、
早速に「お刺身でも少し盛りましょうかねぇ!」と言って、
お客さんが注文する前に、「おしつけオーダー」。
提供時にフロアチーフに「これ3,000円ね」と申し渡し。

お客さんの方もそれから4点ほど注文されて、お酒は生ビールばかり。
ママにとっては
お刺身を食べて、その他ちょっと高めのものを注文してくれて、
焼酎ではなく日本酒を飲んでくれるのが良いお客さんなのだと思います。(Jack推測)

そのお客さんは刺身提供後、一回オーダーしただけで追加注文なし。
ひたすら話に没頭して、店を出られたのが10:30過ぎでした。
ママほほとんど切れていて、
「信じらんない、開店からあの調子よ。Jackちゃん!フロアチーフに「刺盛3,200円」って言いなおしてきてッ!!」と・・・

お店を出て行かれる時も、スタッフは全員
「ありがとうございましたぁ!!」と言っているのに、ママだけ無視!
怖いですねぇぇ。

今のお店で働くようになって学んだことは、
チェーン店じゃなくて、個人経営のお店で飲む時は注意しなくてはいけないのだと。
裏でどんな扱いをされているのかわからないということです。
もっとも一見だったら、お互いにそれっきりなのかもしれないけどねぇ。