ホタテとキノコの卵とじ定食

Jack宅の近所に、人気のある定食屋さんがあります。
Jackは行ったことがなかったのですが、平日お昼や、休日の夕食時など、
列ができていることが多くて、どれほど美味しいのか、ちょっと気になっていました。

ふと思いたって、本日の夕食はそこで頂くことにしました。
風邪をひいて微熱がありましたが、食欲は衰えていませんでした。
たださっぱりしたものが良いと思って、魚か豆腐あたりで何か食べられればなぁ・・・と。
カウンター13席のお店で、調理場2人、接客一人でまわしています。
Jackは「今日のおすすめ定食」のなかにあった「ホタテとキノコの卵とじ定食」を頼みました。

客層はやはり男性が多いですが、夫婦や親子、若いカップルもいます。
お勘定の時に「いつもありがとうございます」とか、
注文の時に「○○さん、いつものやつでいいですか?」といった言葉が店員さんからでるので、
常連さんがかなりついているようです。

メニューは定食屋さんにありがちなメニューです。
魚、肉、野菜炒め、フライ・・・
お値段は700円から1000位までで、お手頃です。

さて、肝心な味のほうですが・・・
ズバリ、Jack自身が作った方が美味しいと思います。
ホタテとキノコの卵とじ・・・味がなかった・・・
不本意ですが、醤油をかけてしまいました。
一方、一緒に行ったJack母は「肉豆腐定食」を注文してましたが、これは味が濃すぎたようです。
一口もらいましたが、確かに・・・濃い
隣に座っていた「生姜焼き定食ご飯大盛」を注文していた青年は、
味がないと感じたようでした・・・醤油をかけたもんか、ソースをかけたもんか・・迷ってました。

なにより致命的だったのは、「ご飯」が美味しくないのです。
久しぶりに、お店でまずい「ご飯」を食しました。
最近の炊飯器は優秀ですし、大量にご飯を炊くと、たいてい美味しくなるのですがね。

この店、なんで人気あるのかしら・・・?
飲食店でのバイト経験が通算10年あるJackですが、人気のある店には理由があるような気がします。
飲食店の場合、コンビニ感覚の経営は向きません。
何でもあるのはダメなのです。特徴がないと・・・
ファミレスは何でもありますが、地理的利便性と商品提供のスピードは外せない特徴です。
好みが違う人たちが同じ店で食事できるというのは、もっとも強調されるべき特徴ではないと思います。
街道沿いのファミレスで、地理的条件からどーしても流行らない場所というのはあるものです。
「ランチに行く店」と「ディナーに行く店」では、違う「売り」なるのは当然。
「食事」か「呑み」かでも違ってくるでしょう。

最近では「ランチ」の場合は「味」「量」「スピード」「値段」のうち、
三つそろっていると強いなぁ!と思っています。
無論、学生街、オフィス街、街道沿い等で状況は変わると思いますが。

「夕食」で考えると、「値段」はランチの場合とはちょっと違う条件になってくると思います。
さらに「スピード」は「非常に」重要な項目ではなく(もちろん待たせすぎはいけません)、
むしろ「接客」が重要な要素になってくると思います。

「接客」にも色々あると思います。
「エレガント」さを重視するか、「家庭的」が売りなのか・・・
共通して言えることは、常連をつかせるためには、
店員がお客の顔と名前を覚えることです。
「『いつも』ありがとうございます」とか、名前で呼んであげるとか、
名前で呼んであげると、隣の一見さんより偉くなった気分になれるのです。
また客の好みを覚えていて「今日は○○がありますから、よかったらどうぞ!」と勧めたり!
これはすべてお客に「特権」というか、「特別扱い」の意識を持たせるのです。

恐らく、あの定食屋さんはそんなところがあるのではないかと思います。
まあ、安くて分量も多いので、若い男性にはその辺がうけている可能性もありますが。
でも、もーちょっと美味しくならないものかしら・・・と思ってみたり。
自宅近所に限らず、通ってる学校付近にも美味しい定食屋はなくて、探しているんですけどねぇ。