憑神

N子さんとアンケートに答え、丁度よく時間もつぶれました。
観た映画は『憑神』でした。
実はJackが某新聞社のプレゼント応募で特別鑑賞券をgetしたのでした。
こんなところで運を使ってよいのでしょうか??

主演:妻夫木 聡
監督:降旗 康男

です。
浅田次郎原作の同名小説の映画化です。
Yahooのレビューで、高い評価を得ているとは言いがたかったので、
あまり期待せずに出かけました。

主人公は武家の次男坊で、婿入り先の舅の陰謀で離縁され、
実家に部屋住みの居候状態。
間違って、良からぬ「稲荷」に詣でたために、
「貧乏神」「疫病神」「死神」に憑かれる不幸に見舞われます。

ズバリ!「話の進行が丁寧じゃない」というのがJackの印象です。
前半は割りと良いです。
「貧乏神」が登場して、退場するまでは!
「疫病神」が出てくるあたりからは、どうも・・・
「疫病神」退場の理由もなんだかパッとしませんしね。

離縁させられた奥さんとは、まだ相思相愛だというのはわかります。
一人息子との関係はよろしくないですが・・・
そういう主人公の心に大きく影響する人間関係に、
深く突っ込んでいないような感じが気になりました。
なので、主人公の行動に必然性が感じられないんですよねぇぇ。
まあ、映画だから時間足りなくて、しょーがないのかもしれないですが。
だったら、挿入するエピソードは厳選して欲しいですよねぇ!
「ここでチューする場面、入れる必要あるのかなぁ??」
と突拍子もない印象ばかりが残ったりして・・・

最後のほうで、家宝の刀が錆びてしまって、
砥ぎ師に出すというエピソードがあるのですが、
その刀が「由緒正しい」ものとは違う、安物とわかってしまう。
でも形は偽者でも、本物を思う言葉や気持を込めて砥いで欲しいと依頼して、
刀を復活させてもらうのですが・・・
良いエピソードなのに、物語の進行上、「使い切れた」とは言いがたい!

観賞後、N子さんと
「お互い、ブログでレビューを書くとしたら、どの辺りを強調するか?」
と話しあったのですが、Jackは、
「久しぶりに「てっぺいちゃん」の歌声を聞いたところ」
などと、ひねくれたことを言ってしまいました。
(エンディングを「米米CLUB」が歌っています)

しかし、「徳川慶喜」ってのは・・・
これほどまでに、描かれ方に統一性のない歴史上の人物って、
他にいないでしょうねぇ!!