風林火山

Jackの焼き物鑑賞師匠K氏のリクエストで、大河ドラマについて書こうと思うんです。
折りしも本日(4月24日)のNHK生活ほっとモーニング」のゲストは山本勘助役の内野聖陽さんでした。
(http://www.nhk.or.jp/)

現在放映中の「風林火山」ですが、Jackは完全な原作派!
読んだのは中学生の時でした。
とにかく井上靖の時代小説らしく、タンタンと話が進んでいきます。
NHKの「風林火山」公式HPでの内野氏のコメントでは、4月22日放映分の勘助と由布姫の出会いのシーンは原作でも盛り上がるところとして紹介されています。
しかしJackに言わせると、やっぱタンタンとした感じです。
ほんと、タンタン!甘利備前守(ドラマでは竜雷太)なんかほんの数行で死にますからねぇ。
まあ、井上靖の作風かとも思われます。

この物語の主役はなんと言っても勘助と由布姫(ドラマでは柴本幸)!!
信玄は原作では、なんだかとっても「女好き」といった感じに読めます。
その「女好き」を制限する為に、勘助は信玄(春信)に出家を勧めてみたり・・・

「大河」の方は原作にないシーン・設定が盛りだくさんで、小説ファンにとっては、
「原作をあんな形で読み取るのは賛成できないなぁ」と思う人もいるかもしれませんね。
しかしドラマはあくまでドラマ、小説はあくまで小説!
Jackは別物と考えています。さらに脚本をさらに脚色して人物を動かすのは役者さんですしね。

今後「心ない」勘助が由布姫に翻弄されて、人間らしいというか
人間くさくなっていくのが楽しみです。
この辺は小説を踏まえて欲しいところです。

小説では信玄は影が薄くて・・・
ネタばれ必至ですが、勘助が死ぬところで小説は終わります。
最期の時に勘助の脳裏に現れる人物は、信玄ではなく、
由布姫と板垣信方(ドラマでは千葉真一)なんですよねぇ。
ちなみに小説は上杉謙信が本格的に登場する前に終了です。
今朝の「生活ホット」でも内野氏が、勘助が死ぬところで終わると語っているので、
このあたりは原作にのっとっているかと思われます。
しかしNHKは今回、謙信役にGackt様を準備されましたからねぇ・・・どんなんなるんですかね??