WORLD PRESS PHOTO

恵比寿にある美術館で開催されてる
世界報道写真展2007』に行ってきました。
ここ数年、上手くこの展覧会のチケットの入手することができて、
ありがたく鑑賞させていただいております。

報道写真なので、率直に言って戦争や紛争に関する写真が多いです。
毎年、「見るも無残な」というか、「目を伏せたくなる」ような写真があって、
鑑賞後は、結構ストレスを抱えて出てくることになります。

昨年は某紛争地域で、見せしめのために「処刑」された人の
首が転がっている写真なんぞがありました。
今年もムゴイのがたくさんありました。
腕が飛んでたり、脳みそがハジケてたりするのが。
そんな中でも今年は「紛争の被害でお腹にポッカリ穴が開いた子供の死体の
埋葬準備」の写真が妙に頭に残りました。
なんかジッと観てしまいました。

この写真展にはいつも平日に行っているのですが、
今年はたまたま日曜になってしまいました。
いつもと比べると観に来ている人はたくさんいましたが、
他の美術関係の展覧会に比べたら少数。
印象派琳派の展覧会もいいですが、
こういう写真展なんぞにも出かけてみるべきかと思われます。
世界中でこういう写真が撮れる場所をなくすために考える時間を持ちましょう。

今日び、日本では「攻撃された時のために軍を持つべき」という声も聞こえますが、
結局人がたくさん死ぬような状況を招くわけです。
そもそも「攻撃されたらどうするか?」という仮説がおかしいですね。
「攻撃されて悲惨な状況にしてしまう前に何をすべきか」を考えなくては!
「国を守る」のは正しいかもしれませんが、
「攻撃された時に対抗するために準備する」のではなく、
「攻撃されないように、守る」が正しいように思えます。
攻撃されたら人が死ぬわけで、
人が死ぬことを想定して話しを進めないで、
人が死なないような方法を考えるのが大切と思われます。

何年か後の『世界報道写真展』で、
「無残に焼けた日本」とか「血まみれの日本人の死体」などが、
並んでる可能性もあるのでしょうか?