3つの協奏曲

Jackが行くクラシックの定期演奏会で、ラデッキー行進曲で終演するものが二つあります。
3月4日はその両方が開催されることになりました。
一方はオーケストラなのですが、今回は、こちらのチケットの消化を母に頼み、
Jackは、ピアノの演奏会に行くことにしました。
 
ここ3年連続で開催されているコンサートで、
ピアノ協奏曲を2台のピアノ(ソロパート+オケパート)で演奏するという趣向です。
3人の演奏家さんが、1回ずつソロとオケのパートを交代で弾きます。
知り合いの新井彩香さんと金澤亜希子さんが出演されるんですね。
 
金澤亜希子さんのサイト
http://www.geocities.jp/kanazawa_akiko/
 
場所は、スタインウェイ・サロン東京 松尾ホール
おしながきは、

モーツァルト 『ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 「戴冠式」 K537』
ラフマニノフ 『パガニーニの主題による狂想曲 作品43』
グリーグ 『ピアノ協奏曲 イ短調 作品16』

でした。
 
Jackの手持ちのCDの中に、②と③はありました。
でも、今回は予習なしで行くことにしました。(予習しなくても、有名な曲なんですが)
これまでの鑑賞経験上、この企画で演奏される協奏曲は、
オケを背負った協奏曲とは別物と考えた方が良いように思えるので・・・
 
一曲目はモーツァルト・・・
Jackは、モーツァルト・・・聴かないんですよねぇ・・・
15年以上前に購入したクラシックCD70枚セット、いまだに封を切っていないCDが5枚ありますが、
全部モーツァルトです。
 
この日のモーツァルトは、なんだか「機嫌が悪かった」ような・・・
というか、モーツァルトの曲は、みんな虫の居所が悪いのかもしれない???
などと勝手なことを考えつつ鑑賞。
 
ちなみに、今回は演奏者の表情やパフォーマンスは、
一切見ないようにしていました。
なので、演奏者さんが、虫の居所が悪い顔をしていたかは不明です。
最前列に座っている人の靴底が、剥がれそうなのを見ていました。
 
二曲目はラフマニノフ! けっこう好きですよ。ラフラフ
この曲だけでなく、全般的に、聴き手の不安を煽るような曲が多いような気がします。
オケの場合は、爆裂系の指揮者に振ってほしいですね。
爆発音が5段階くらいに分かれるように、火薬の量が調節してあると良いように思えます。
 
で、この日のラフちゃんですが、
もっと不安な気持ちにさせられても良かったと思います。
けっこ~平常心で聴いてました。
 
三曲目はグリーグですが・・・ええ、好いと思いますよ、国民楽派
国民主義楽派とも言うらしいのですが、ぶっちゃけで「ナショナリズム」ですね。
国民楽派の曲には、一種の「決意」のようなモノを感じます。
それと、なんだか「大地」をイメージさせるようで、好いですね。
シベリウスなどは「国家」が見える気がしますが。
 
ラフちゃんのようなロマン主義はフラフラしてて、他人の不安を煽ったり。
結局ロシア人は、支配者としてのバックグラウンドがメインだから、
小国の民のような「決意」は描けないのでしょう・・・
とは言え、ノルウェー人のグリーグは、けっこう温室育ちのようですが・・・
 
この日のグリーグですが、第3楽章で「大地」の一端を感じたように思いました。
第2楽章で、もう少し「決意」を感じたかったような・・・
狭い会場でしたが、もっと張り切っても良かったかもしれません。
 
て言うか、金澤さん、MC慣れしてますね。