ひとりレース

自分一人で勝手に(自分と)競い合って楽しむ!という遊びをよくやります。
小さい頃から色々なレースをやっていて、たいがいの場合勝利してきました。
まあ、自分でルールも決めるので、甘っちょろいレースなのですが・・・

Jackの「ひとりレース人生」において、勝利を収めることができなかったレースがあります。
高校の三年間、ほぼ毎日挑戦していたものです。

Jackの通っていた高校は自宅から自転車で20分くらいのところにあり、
Jackはチャリンコ通学してました。
Jack宅の近くには三ケタ国道が通っていて、この道が通学路でした。
自宅から高校までは坂道の連続です。往路が登りで復路が下り。
ダラダラと長い坂が二つ、短い坂が一つありました。

二つの長い坂は国道にあります。
Jack宅に一番近い坂は800~1000m位の長さがあって、登り始めると登り切るまで脇にそれる小道がありません。
帰りは良いけど行きは辛い!
帰宅時、下り始めはダラダラした感じで、残り100m位で少々勾配がきつくなります。
下り終えると20mくらい平坦の道となって、右側に住宅街に通じる小道が現れます。
日本の公道には、見通しの悪いコーナーにミラーが設置されていますが、
この国道と小道の角にもミラーがあります。

Jackは高校からの帰り道、毎日この場所で自分と競っていました。
勾配がきつくなる少し手前からブレーキをかけるのをやめます。
坂を下りきってから20mの間に、前方のミラーで車が来ないことを確認します。
車が来ないことがわかったら、そのままブレーキをかけずに小道に右折する・・・
右折の際、怖くてもブレーキをかけずに曲がれるか・・・
Jackはこれを「ひとりチキンレース」と名づけて、毎日挑戦してました。
(通行人が多く坂の途中でやむを得ずブレーキをかけた場合、小道から車が来た場合は途中棄権となります)

残念なことに、どーしても小道の手前で微妙にブレーキを握ってしまいます。
3年間、毎日挑戦していたのに、いつもあと一歩のところでゴールデンヴィクトリーを逃していました。
結局卒業するまで連戦連敗でした。
あ~、なんてこったい、チキンJack!

先日久しぶりにこの坂をチャリで下る機会があったので、敗者復活戦を挑んだのですが、
あっという間に敗退しました。
近頃は、こうした命がけのレースをする機会も減りました。
最近やっているひとりレースは「勢力均衡洗濯物干し」です。

Jack宅では洗濯物を干すのに、四角いプラスチックの枠に洗濯バサミがたくさんついている道具を使用しています。
これにシャツやら、ズボンやらを干します。
この四角い「洗濯干し器」の真ん中から両端に向かって干していくと、左右のバランスがとりやすく、
干し終わったときに、「どちらかに傾いている」ということがありません。

Jackはこれをあえて、一方の端から干し始めます。
順番に干していって、反対の端まで干し終えた時、バランスがとれていればJackの勝ちです。
途中で干し直したり、最後に調節する必要があった場合には負けです。
これが案外に難しい勝負で、現在7割くらいで負けています。
8~9割くらいで勝てるようになるまで挑み続けたく思います。

子供のころから様々なレースをし続けて、最近は日常生活において目新しいレースにいきつきません。
何か面白いレースはないでしょうか??